バウムクーヘン
Attestedbaumukuhen
baumkuchen; layered ring cake
katakana
由来
- 元言語
- ドイツ語 (de)
- 元の形
- Baumkuchen
- 借用ルート
- ドイツ語菓子名 → 日本の洋菓子文化へ
- 意味の変化
- 木の年輪状のケーキ → 日本で贈答菓子として定着
- 最古文献
- 1919
解説
ドイツ語 Baumkuchen は、Baum(木)+ Kuchen(ケーキ)の合成語です。Duden はスポンジ生地を層状に焼き上げ、しばしば砂糖やチョコレートでコーティングする円筒状のケーキと定義します。日本語の辞書も「木の菓子」という直訳を併載し、切ると年輪のような層が現れることに由来すると説明します。
日本ではこのドイツ菓子に明確な伝来日があります。 第一次世界大戦後の日本にとどまったドイツ人菓子職人カール・ユーハイムが、1919年3月4日、広島・似島の捕虜収容所と関係する展示即売会でバウムクーヘンを販売しました。1922年に横浜で開店、のちに神戸でも事業を広げ、ドイツの菓子は日本の洋菓子文化に根づき、デパ地下や贈答カタログの定番になりました。
これは「ある日、ある場所で始まった」と言える数少ない外来菓子の例です。 現代日本語ではバウムクーヘンとバームクーヘンが併存し、商品名にはバームの方が多く現れます。ドイツ語の Baumkuchen は心棒で焼く特定の層菓子を指しますが、日本語では小分けパッケージ、結婚式の引き出物、内祝いまで幅広く使われます。
「内祝いにバウムクーヘンを贈った」は、ドイツ語の構造をそのまま残しつつ、日本独自の社会的役割を映す典型的な使い方です。