スポイト
Confidentsupoito
dropper; pipette
katakana
由来
- 元言語
- オランダ語 (nl)
- 元の形
- spuit
- 借用ルート
- オランダ語医療・理化学語 → 日本語へ
- 意味の変化
- 噴射器・注射器 → 液体を吸い上げて落とす器具
- 最古文献
- 1800
解説
1770年、精選版日本国語大辞典は『阿蘭陀医事問答』にスポイトを記録します。元の形はオランダ語 spuit で、狭い口から液体を押し出す道具を指します。オランダ語では今でも spuit が注射器、噴霧器、注射全般の意味で使われています。
英語の spoit という単語は存在しないので、日本語の音はオランダ語の方を写しています。 日本語に入ったのは江戸期の蘭学・実用科学を通じてです。1770年の例は薬液を体内に入れる道具の話なので、初期の用途は医療技術であって学校の文具ではありませんでした。
時間が経つにつれ、日本語のスポイトはガラスやプラスチックの細い管にゴム球のついた小道具へと意味を絞り、インク、薬液、実験室での液滴管理に使われるようになりました。 現代日本語のスポイトは、英語で言うところの dropper や pipette に当たり、理科室、目薬、画材まわりの語です。英語に spoit という普通名詞は存在せず、必要に応じて dropper、pipette、syringe を使い分けます。
オランダ語の spuit は今でも日本語のスポイトより広い守備範囲を持っています。「スポイトで水を一滴落とす」と言えば、それは小道具を使った精密な動作の描写です。