タバコ
Attestedtabako
tobacco; cigarette
katakana
由来
- 元言語
- ポルトガル語 (pt)
- 元の形
- tabaco
- 借用ルート
- ポルトガル語 → 近世日本語
- 意味の変化
- タバコ植物・煙草 → 紙巻きタバコ一般
- 最古文献
- 1600
解説
1607年、精選版日本国語大辞典は『慶長日記』の「此頃たはこと云事はやる」を早い印刷例として引きます。借用元はポルトガル語 tabaco、英語 tobacco も併記されます。ポルトガル語の Priberam は tabaco を「ニコチアナ属の植物、および喫煙・噛みたばこ用に加工された葉」と定義し、スペイン語 tabaco を経由する経路を記録します。
植物学名 Nicotiana tabacum はラテン語の植物分類名を保ちます。 語が入ったのは南蛮貿易の時代、16世紀末から17世紀初頭で、イベリアの商人や宣教師と一緒に日本に到達しました。日本側の資料は安土桃山期の輸入と、慶長年間(1596-1615年)の栽培開始を記録します。
徳川幕府は繰り返し禁令を出しましたが、江戸期に使用は拡大しました。カルタ、カステラといった他の古い借用語と並ぶ、日本語におけるヨーロッパ借用語の古層に属します。 現代日本語のタバコは、植物、加工葉、紙巻きたばこ、喫煙の習慣のいずれにも使えます。
英語 tobacco は植物・製品を指し、個別の一本は cigarette と区別されます。1877年の天狗タバコのようなブランド以降、紙巻きたばこが重要になりました。ポルトガル語 tabaco は箱や習慣まで指せるので、日常範囲は日本語が英語よりポルトガル語に近いと言えます。