エネルギー
Confidentenerugi
energy
katakana
由来
- 元言語
- ドイツ語 (de)
- 元の形
- Energie
- 借用ルート
- ドイツ語学術語 → 近代日本語
- 意味の変化
- 物理学のエネルギー → 体力・活力の比喩にも拡張
- 最古文献
- 1880
解説
1895年、精選版日本国語大辞典は内田魯庵『戦後の文学』に古い綴り「ヱネルギー」でこの語を記録します。借用元はドイツ語 Energie。Duden はこれをフランス語 énergie、後期ラテン語 energia、ギリシャ語 energeia(活動、有効な力、働きを意味する ergon に連なる)へとたどります。
日本語の表記は20世紀の文字改革以降、「ヱ」から「エ」へ移りました。 入り口は明治の学術日本語で、物理学と一般科学を経由しました。辞書ではまず物理量としての「仕事の能力」(エルグやジュールという単位で測られる)を意味し、運動エネルギー、ポテンシャルエネルギーといった複合語に入りました。
学校化学は化学エネルギー、工学は電気エネルギーを加えました。後には公共政策と日常語にも広がり、1973年の石油危機後にはエネルギー問題が新聞の常用句になりました。 現代のエネルギーは物理、燃料、カロリー、スタミナ、やる気のすべてをカバーします。
発音は英語 energy(中央が /dʒ/)よりドイツ語 Energie に近いままです。「今日はエネルギーがない」は体力ややる気の話、物理の教科書では測定可能な仕事の能力を意味します。日常語と専門語の二刀流が、明治期の早い段階から続いています。