ザボン
Confidentzabon
pomelo; shaddock
katakana
由来
- 元言語
- ポルトガル語 (pt)
- 元の形
- zamboa
- 借用ルート
- ポルトガル語果物名 → 近世日本語へ
- 意味の変化
- 柑橘類名 → 大型柑橘のザボン
- 最古文献
- 1600
解説
1709年、関連形「ザンボ」が早く現れ、精選版日本国語大辞典は『大和本草』を引きます。借用元はポルトガル語 zamboa、柑橘類を指す語です。ザボン自体は同じ辞書で1860年の『小兵衛日録』に「座梵」という当て字で記録されます。
柑橘の名前にも、南蛮船の到着がはっきり残っています。 語の所属は南蛮の果物・交易の語層です。日本語にはザンボア、ジャガタラ蜜柑、朱欒、文旦といった関連語が並びました。
日本大百科全書(ニッポニカ)は植物を Citrus maxima または Citrus grandis と特定し、17世紀には日本に知られていたとします。栽培は九州や四国などの暖地と結びつき、地域の特産物として根づきました。 現代日本語のザボンは大型の柑橘を指し、文旦と意味が重なります。
英語ではふつう pomelo、古めの英語名として shaddock もあります。ポルトガル語 zamboa はグレープフルーツやザボンに似た柑橘を指し、Priberam はブラジルでの比喩的な使い方も記録します。「ザボンを砂糖漬けにする」と言えば、それは保存食や和洋の菓子の話で、植物そのもののことです。