テンプラ
Plausibletenpura
tempura
katakana
由来
- 元言語
- ポルトガル語 (pt)
- 元の形
- tempero / tempora (hypothesis)
- 借用ルート
- ポルトガル語または教会ラテン語経由説 → 近世日本語
- 意味の変化
- 調味・斎日料理などの語源説 → 日本料理名
- 最古文献
- 1600
解説
1748年、精選版日本国語大辞典は『歌仙の組糸』に「魚にうどん粉をはたきて油で揚げる」という注を付けてテンプラを引きます。同辞書はポルトガル語 tempero(調味、料理)を借用元として挙げ、Priberam は tempero を「調味料」、têmporas を「カトリックの旧四旬節断食日」と定義します。デジタル大辞泉はさらに、ポルトガル語 tempero、ポルトガル語/ラテン語 têmporas/tempora、スペイン語 templo といった複数候補を併記し、出所は確定していないと注記します。
語が入ったのは南蛮の食文化接触(16-17世紀)と江戸の食文化の中ででした。意味は「調味、料理、カトリック断食日のいずれか」から「日本の揚げ物」へと変わっていきました。1748年の注は、現在の衣のスタイルが固まる前の揚げ方を描いています。
1899-1902年の『東京風俗志』には、そば屋のメニューに「天麩羅」が登場し、後に天丼や天ぷらそばが定番メニュー語になりました。 現代英語の tempura は日本料理を指し、ポルトガル語の tempero は今も「調味料」、têmporas は「カトリックの四季の祭日」を意味します。英語は日本語から tempura を借用しており、ポルトガル語からの直接借用ではありません。
日本語の天ぷらは天ぷら粉、天ぷら鍋などの複合語にも入ります。「えびの天ぷら」は衣を付けて揚げたエビの料理で、ポルトガル語のソースや教会暦の話ではありません。