アンニンドウフ
Confidentannindofu
almond tofu; apricot-kernel jelly
katakana
由来
- 元言語
- 中国語 (zh)
- 元の形
- xingren doufu / 杏仁豆腐
- 借用ルート
- 中国語料理名 → 日本語で音読み料理名として定着
- 意味の変化
- 杏仁を使う豆腐状の食品 → 日本語ではデザート名
- 最古文献
- 1930
解説
元の形は中国語 杏仁豆腐(xìngrén dòufu)。杏は「あんず」、仁は「核」、豆腐はそのまま豆腐です。1596年、李時珍『本草綱目』には xìngrén が中国の薬学で「あんずの種仁」として記録されており、デザート名はそれに 豆腐 を加えた形です。
固まった本体を豆腐のように切り出すからです。「豆腐」とつくのに大豆製品ではない、漢字の二段重ねの面白さがあります。 日本語に入ったのは中国料理経由で、特に明治維新(1868年)以降の横浜、神戸、長崎といった条約港の中華料理店を通じてでした。
日本語の読み「アンニン」は北京語 xìngrén ではなく、漢字音(呉音・漢音)に基づく読みです。チャーハン、シュウマイ、麻婆豆腐(マーボードウフ)などのメニュー語と一緒に、中華料理屋で漢字表記と日本語読みが混在する典型例の一つです。 現代の日本では、杏仁豆腐がデザートとしての位置に絞られています。
牛乳、寒天またはゼラチン、砂糖、杏仁またはアーモンド系の香料で作られます。英語のメニューは almond tofu と訳しがちですが、本来の杏仁はあんずの核仁であって、おやつのアーモンドとは別物です。豆腐(大豆製品)でもありません。
平成期(1989-2019年)のコンビニカップでスーパー陳列にも広く定着しました。「杏仁豆腐を一つください」は注文の典型例です。
参考文献
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