テンション
Confidenttenshon
mood; excitement; energy
katakana
由来
- 元言語
- 英語 (en)
- 元の形
- tension
- 借用ルート
- 英語 tension → 日本語で気分・盛り上がりを表す語へ意味変化
- 意味の変化
- 緊張・張力 → 気分の高さ・盛り上がり
- 最古文献
- 1970
解説
英語 tension の核は「引っぱり、緊張、圧力、精神的ストレス」です。語源はラテン語 tensio、動詞 tendere(引っぱる)で、物理学でも引きの力の意味を保ちます。1894年、精選版日本国語大辞典は夏目漱石の正岡子規宛書簡(3月12日)を早い日本語の印刷例として挙げます。
日本語のテンションはこの英語の意味からスタートしました。 入り口は明治期の知的・心理的・機械的、後には音楽の語彙でした。日本語の辞書には精神的緊張、不安、物理的張力、機械の調整といった意味が並びます。
ところが昭和・平成の口語では、テンションが「気分の高低」へとずれていき、テンションが上がる、テンションが低い、ハイテンションといった言い方が定着しました。音楽用語ではテンションノートが残り、9th、11th、13th といったコード上のラベルとともに使われます。 現代日本語のテンションは、英語話者にとって典型的な「偽の友達」です。
「テンションが高い」はたいてい元気で陽気だ、はしゃいでいるの意味で、英語の high tension は緊張や対立、または「高圧電線」を指す方向です。英語辞書は政治的緊張のような意味でも tension を使います。「今日はテンション高いね」と言われたら、それは人柄や雰囲気のコメントで、誰かとの関係がぴりぴりしているわけではありません。