シャンソン
Confidentshanson
chanson; French song
katakana
由来
- 元言語
- フランス語 (fr)
- 元の形
- chanson
- 借用ルート
- フランス語音楽語 → 日本の歌謡・舞台文化語へ
- 意味の変化
- 歌一般 → フランス風の歌曲ジャンル
- 最古文献
- 1920
解説
Larousse はフランス語 chanson をラテン語 cantionem(動詞 cantio「歌う行為」の対格)に遡らせます。フランス語の chanson は歌、歌うべき詩、歌詞用の旋律、中世の抒情ジャンルまで含む広い語です。日本語のシャンソンはフランス語の形を取りつつ、ふつうの「歌」全般には使わない、限定的な専門語です。
日本語に入った経路は音楽と舞台文化で、日常の語ではありませんでした。精選版日本国語大辞典は1938年の古川緑波の日記をレヴィウ(レビュー)と並べて引きます。日本の事典類はフランスの13世紀末から16世紀の世俗歌謡や、19世紀末から20世紀初頭のベル・エポックの大衆歌をシャンソンの源流として位置づけます。
戦後の舞台シーンが、この限定的な意味をさらに固めました。 現代日本語のシャンソンは、エディット・ピアフやシャルル・アズナヴールのようなパリ系の歌手とそのレパートリーを連想させるジャンル名です。フランス語の une chanson は子供の歌でもポップスでも歌詞のある曲なら何でも指せます。
英語の chanson は専門的な音楽用語にとどまり、日本語のシャンソンはそのジャンル感覚に近い使われ方をします。「銀座のシャンソン喫茶で歌った」が典型例です。