アトリエ
Confidentatorie
artist studio
katakana
由来
- 元言語
- フランス語 (fr)
- 元の形
- atelier
- 借用ルート
- フランス語 → 芸術語として日本語へ
- 意味の変化
- 工房・制作室 → 芸術家の仕事場
- 最古文献
- 1900
解説
1890年、精選版日本国語大辞典は森鷗外『うたかたの記』(ミュンヘンが舞台)にアトリエを記録します。借用元はフランス語 atelier。CNRTL は atelier を1362年に「職人が働く場」として遡らせ、古フランス語 astelle(木片、削りくず)に由来するとします。
Larousse はさらに「手工房、工場の一区画、勉強会、芸術家のグループ」までを併載します。アトリエは「散らばった木片」のあった場所が起点なのです。 日本語にはこの語が明治期、絵画、彫刻、芸術系学校の文脈と一緒に入りました。
フランス語の atelier は工房、画家の制作室、一人の師匠を中心とした弟子の集団のいずれも意味しました。日本語のアトリエは美術制作の方向に意味が絞られ、画室、工房、スタジオ、美術学校といった近接語と並びます。明治文学に登場するパリの美術学校やミュンヘンのシーンが、この語をヨーロッパ芸術の風景に結びつけました。
現代のアトリエは画家のスタジオ、小さなデザイン作業場、または工芸・ファッション関連のショップ名です。英語の studio はもっと広く、音楽室、映画施設、放送室、小規模アパートまで含みます。フランス語 atelier も工場・工芸の作業場を意味することができますが、日本語のアトリエは制作の意味を中心に保ちます。
「画家のアトリエを訪ねた」は美術記事の典型表現です。