ピアノ
Confidentpiano
piano
katakana
由来
- 元言語
- イタリア語 (it)
- 元の形
- piano
- 借用ルート
- イタリア語音楽語 → 西洋音楽語として日本語へ
- 意味の変化
- pianoforte系楽器名 → ピアノ
- 最古文献
- 1880
解説
ピアノは英語話者も piano と言うので英語っぽく見えますが、意外にも本当の登場口はイタリア語です。日本語のピアノは国際的な音楽語 piano から来ており、もとは pianoforte、piano「弱く」と forte「強く」に結びつきます。楽器名そのものが「強弱を出せます」という自慢なのです。
ピアノ以前のチェンバロは華やかでしたが、鍵盤を強く押しても同じような強弱表現はできませんでした。1700年ごろフィレンツェで、Medici 宮廷に仕えた Bartolomeo Cristofori が、タッチに反応するハンマー式鍵盤楽器を作ります。1711年、Scipione Maffei はそれを gravicembalo col piano e forte、つまり「弱くも強くも鳴るチェンバロ」と長く紹介しました。
やがて名は pianoforte、さらに piano へ短くなり、日本語もピアノとして借りました。意味は学習者にやさしく、鍵盤楽器のことです。同じ Italian piano は楽譜の p「弱く」にも残り、ピアニッシモとも同じ家族です。
だから、見覚えのあるカタカナが全部英語生まれとは限りません。ソロ、オペラ、テンポ、フォルテも旅するイタリア語です。教室の楽器がイタリア語を話し出すと、次の音楽語も拍を刻んで待っています。