レンズ
Confidentrenzu
lens
katakana
由来
- 元言語
- オランダ語 (nl)
- 元の形
- lens
- 借用ルート
- オランダ語光学語 → 蘭学・近代科学語として日本語へ
- 意味の変化
- 光学レンズ → 眼鏡・カメラ・顕微鏡のレンズ一般
- 最古文献
- 1800
解説
1870-71年、精選版日本国語大辞典は中村正直『西国立志編』にレンズを記録します。借用元として英語 lens とオランダ語 lens の両方が並びます。さらにさかのぼるとラテン語 lens(レンズ豆)に至り、初期の凸レンズが豆のような断面を持っていたことが名前の起源とされます。
日本語のレンズは、すでにオランダ蘭学が下地を作っていた近代科学・光学の語彙として入りました。辞書は凸レンズ、凹レンズを定義し、めがね、顕微鏡、カメラ、目の水晶体まで意味を広げます。眼鏡、顕微鏡、カメラ、水晶体、レンズ豆といった関連語と並んで、技術用語と日常語のあいだを往復します。
現代日本語のレンズはカメラ、めがね、顕微鏡、コンタクトレンズの光学部品を指し、英語の複数語尾は付きません。一個でも複数個でも「レンズ」のままです。英語 lens、オランダ語 lens は形が同じですが、植物の豆は日本語ではあらためて「レンズ豆」と呼んで区別します。
「カメラのレンズを替える」と言えば、それは交換式の光学部品の話で、レンズ豆を引き寄せることはありません。