ノイローゼ
Confidentnoiroze
neurosis; nervous breakdown
katakana
由来
- 元言語
- ドイツ語 (de)
- 元の形
- Neurose
- 借用ルート
- ドイツ語医学・心理学語 → 日本語の日常語へ
- 意味の変化
- 神経症 → 強いストレス状態・精神的に追い詰められた状態
- 最古文献
- 1910
解説
英語 neurosis は1776年、スコットランドの医師 William Cullen が作った術語で、語根はギリシャ語 neuron(神経)です。日本語のノイローゼは英語ではなく、ドイツ語 Neurose(Duden に医学・心理学用語として登録)の発音を写しているため、語末が「ローゼ」になります。Duden が中継地点になっていることが、ここで語末を決めています。
入り口は明治・大正の大学医学のドイツ語語彙で、Karte 由来のカルテ、Allergie 由来のアレルギーと同じ系列です。精選版日本国語大辞典は1953年の高見順『この神のへど』を例として挙げます。意味は徐々に拡張し、臨床上の神経症から、日常的な強い不安・精神的疲労まで指すようになりました。
新聞やテレビの戦後の使い方が、こうした広い意味を後押ししました。 現代日本語では「育児ノイローゼ」「受験ノイローゼ」のような複合語で生活語に溶け込んでいます。一方、英語の neurosis は今日では学術的・歴史的なニュアンスが強く、日常語ではむしろ stress、anxiety、nervous breakdown のいずれかが選ばれます。
「育児ノイローゼになりそうだ」と言ったとき、これは自己診断ではなく、生活の限界を表すくだけた表現です。