ジョウロ
Confidentjoro
watering can
katakana
由来
- 元言語
- ポルトガル語 (pt)
- 元の形
- jarro
- 借用ルート
- ポルトガル語 → 近世日本語
- 意味の変化
- 水差し・壺 → 園芸用の水やり道具
- 最古文献
- 1600
解説
日本国語大辞典は、ポルトガル語 jorro(水が勢いよく流れること、ジェット)を主要な借用元候補として挙げ、別案としてポルトガル語 jarra(取手付きの水差し)も記録します。Priberam は jorro を「液体の勢いある流出」、jarro を「取手付きの丸みを帯びた容器」と定義します。日本語側の早い印刷例は1680年の『続無名抄』で、当て字「如雨露」が使われています。
ポルトガル語の二系統、いずれも水と関係する語です。 語の借用は江戸初期にあたり、ポルトガル語の貿易語彙が道具、食、衣服、家庭用品に入り込んだ時代と重なります。当て字の「如雨露」「如露」は雨と露を連想させ、水まきという動作を漢字で表現したもので、ポルトガル語の綴りそのものを写したわけではありません。
意味は「水の流れ」「水差し」から、容器+取手+注ぎ口+穴あきの水撒き口を持つ庭の道具へとシフトしました。関連語に水差し、霧吹き、散水、植木鉢があります。 現代のジョウロは、庭、ベランダ、観葉植物の水やりに使う道具を意味します。
ポルトガル語の jorro は出来事や流れであって、容器そのものではなく、jarra は水差しまたは植物名です。英訳には watering can が正確で、jug ではぼやけます。園芸カタログには金属、プラスチック、室内用などのジョウロが並びます。
「ベランダの花にジョウロで水をやる」は典型的な使い方です。