ジュバン
Confidentjuban
juban; kimono undergarment
katakana
由来
- 元言語
- ポルトガル語 (pt)
- 元の形
- gibão
- 借用ルート
- ポルトガル語衣服語 → 近世日本語 → 襦袢の語へ
- 意味の変化
- 上着・胴衣 → 和装の下着・肌着
- 最古文献
- 1600
解説
1600年ごろ、精選版日本国語大辞典は『伊達日記』にジュバンを記録します。挙げられている借用元はポルトガル語 jubão および gibão です。Priberam によれば gibão は古くは袖なしの上着や短いジャケットを意味する語で、衣服関連の語族に属します。
漢字の襦袢は後から音に当てたものです。 日本に入ったのは南蛮接触期で、最初は南蛮服のベスト状の上着を指す服装語でした。やがて意味は和装の中に取り込まれ、1687年には井原西鶴『武道伝来記』に「襦袢」という日本式の下着としての用例が現れます。
関連形にはジバン、肌襦袢、長襦袢、半襦袢があり、和装の階層の中で位置を確立しました。 現代日本語の襦袢は和装の下着であり、ポルトガル語のジャケット類とは別の役割を持ちます。漢字「襦袢」は音先行で当てられた当て字に近く、形は中国伝来っぽく見えますが、語の旅は南蛮船を経由した方です。
英語では着物の説明文で juban という借用形がそのまま使われることもあり、ポルトガル語の gibão は今もベスト系の衣服語として残っています。「長襦袢を着る」は和装の準備の場面の表現です。