ボルシチ
Confidentborushichi
borscht
katakana
由来
- 元言語
- ロシア語 (ru)
- 元の形
- борщ / borshch
- 借用ルート
- ロシア語料理名 → 日本語の東欧・ロシア料理語へ
- 意味の変化
- ビーツ系スープ名 → 日本で知られる赤いスープ料理
- 最古文献
- 1920
解説
元の形はロシア語・ウクライナ語の борщ(borshch)。日本語の辞書は boršč や borshch とローマ字化し、ロシア語末の щ が英語の単純な sh ではないと示します。1924年、精選版日本国語大辞典は荒畑寒村『露西亜に入る』を早い日本語の例として引きます。
Vasmer などのロシア語語源辞典は борщ を、古いスラヴ語の植物名 борщевник と結びつけます。 日本語に入った経路は大正・昭和初期のロシアと東欧の料理語彙です。日本語にはすでにスープ、シチューといった料理語があり、ボルシチは「肉と野菜をビーツと一緒に煮込み、サワークリームやスメタナを添える特定の異国料理」として個別の名前で覚えられました。
関連語にはピロシキ、シチー、ビーフストロガノフがあり、ロシア・東欧の食卓を代表する一群を作っています。 現代日本語のボルシチは、ロシア、ウクライナ、その近隣の赤いビーツのスープを意味します。英語には borscht や borsch といった綴りがありますが、日本語の語末「チ」は子音連結 borshch の方を写したものです。
本場の борщ は地域ごとにレシピが違い、肉なしや冷たい版もあるため、レストランの定型料理一つに固定された語ではありません。「ボルシチにサワークリームをのせる」は、その家庭的な姿の一面です。