カルテ
Confidentkarute
medical chart
katakana
由来
- 元言語
- ドイツ語 (de)
- 元の形
- Karte
- 借用ルート
- ドイツ語 → 近代医学語として日本語へ
- 意味の変化
- カード・紙片 → 診療記録
- 最古文献
- 1900
解説
元の形はドイツ語 Karte。Duden はカード、はがき、メニュー、切符、トランプ、地図のいずれの意味も併記し、フランス語 carte、ラテン語 charta、ギリシャ語 chartes(パピルスの一枚)に連ねます。精選版日本国語大辞典は1949年、三島由紀夫『仮面の告白』に学校医がカルテに書き込むという用例を引きます。
ドイツ語の幅広い意味のうち、日本語は一つだけを選び取りました。 入り口は近代日本の医学語彙です。1868-1912年の明治期、日本の医学教育がドイツ大学医学を解剖、内科、病院運営の手本として参考にし、多くのドイツ語が入りました。
ドイツ語の Krankenkarte(患者カード)はそのままは借用されず、カルテだけが診療記録の意味で定着しました。ガーゼ、レントゲン、アレルギー、ギプスといった他のドイツ系医学語と並ぶ位置にあります。 現代日本語のカルテは医療カルテを指し、病院の電子化以降は電子カルテも含みます。
法律・行政言語では診療録ともいいます。ドイツ語 Karte が示す店のメニュー、地図、切符の意味は、日本語のカルテには入っていません。英語ふつう medical chart や patient record と訳します。
「カルテを確認する」は「カードを確認する」ではなく、診療記録を確認するという意味です。