ありがとう
Confidentarigatou
thank you
wago
由来
- 元言語
- 日本語 (ja)
- 元の形
- 有り難し / ari-gatashi
- 借用ルート
- 古語「有り難し」→ ありがたく・ありがたう → ありがとう
- 意味の変化
- めったにない・貴重だ → 感謝すべきありがたいこと → thank you
- 最古文献
- 1000
解説
ありがとうの語幹には「めったにない」という古い意味があります。元の形は古語の有り難し(ありがたし)で、有り(存在する)と難し(難しい)の合成です。形容詞としての最初の意味は「珍しい、存在することが難しい」でした。
デジタル大辞泉は有難をありがたしに連ね、日本国語大辞典は1001-1014年ごろの『源氏物語』を語幹「ありがた」の早い例として記録します。 中世の日本語で意味が変わり、「めったにない」から「恩恵や権威、好意に対する畏敬・感謝の念」へと移りました。日本国語大辞典は室町時代の謡曲『松風』(1423年ごろ)に丁寧の助動詞「候」を伴う「ありがたう候」の用例を記録します。
音変化としてはウ音便が働き、ありがたく → ありがたう、現代語ではありがとうへ。関連形にはありがたい、ありがとうございます、有難迷惑があります。 現代のありがとうは、固定された感謝表現ですが、形容詞のありがたいには「歓迎すべき」「ありがたく感じる」「珍しい」「身に余る」など、幅広い意味が今でも残っています。
英語の thank you は「感謝する行為」に焦点を当てますが、日本語のありがとうは「相手の行為や恩恵を、めったにないこととして受け取る」感覚を背景に持ちます。「お時間をいただき、ありがとうございます」は、ございますで丁寧度を上げた言い方です。
参考文献
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