アイドリング
Confidentaidoringu
engine idling; warming up
katakana
由来
- 元言語
- en_jp (言語コード)
- 元の形
- idling
- 借用ルート
- 英語 idling → 日本語で自動車・比喩表現として定着
- 意味の変化
- エンジンの空転 → 準備運転・活動前の慣らしにも拡張
- 最古文献
- 1960
解説
英語の idling は、動詞 idle の現在分詞です。英語辞書はアイドリング中のエンジンを「有用な仕事をせず低出力で回っている状態」と定義し、Merriam-Webster は idle を12世紀以前の語と記録します。1961年、精選版日本国語大辞典は星野芳郎『マイカー』を早い日本語の印刷例として挙げ、停車中にエンジンが回り続ける状態の説明が添えられています。
広がりの舞台は戦後の自動車・機械語彙、とくに1960年代のマイカーブームでした。技術的な日本語ではアイドリングは無負荷でエンジンが回っている状態を指し、アイドリングストップは停車中・待機中にエンジンを止めることを意味します。エンジン、クラッチ、アクセル、ニュートラルといった用語と並んで日常の運転言語に入り、後には街頭の標識や条例にもアイドリングストップという言葉が登場します。
現代日本語ではアイドリングがエンジン以外にも広がっています。オフィスやスポーツの現場で「アイドリング中」と言えば、本格始動の前にウォームアップしている状態を指し、肯定的なニュアンスです。英語の idling は、時間を無駄にする、稼働していない工場、エンジンが意味なく回っているといった含みが強く、idle away は「時間を浪費する」です。
「会議前はまだアイドリング中です」は、英語の idling より準備の意味に寄った言い方になります。