もったいない
Plausiblemottainai
wasteful; too good to waste
wago
由来
- 元言語
- 日本語 (ja)
- 元の形
- 勿体無し / 物体無し (hypothesis)
- 借用ルート
- 仏教・漢語系の「勿体」解釈を含む日本語表現 → 日常の惜しむ表現へ
- 意味の変化
- 本来の価値や尊さを損なう → 捨てるには惜しい・無駄にするのはよくない
- 最古文献
- 1300
解説
もったいないは英語の wasteful より広いカバー範囲を持つ語です。コトバンクの日本国語大辞典は1235年の『却癈忘記』に古い形「もたいなし」の用例を記録します。後の形「もったいない」は漢字で「勿体無い」と書き、辞書は「勿体」を「物の本来の姿、品位、価値」と説明します。
漢字は当て字に近く、勿(否定)+ 体(身、本体)を当てたもので、語そのものは日本語の中で発達しました。 中世の宗教・宮廷の文脈では、もったいないが「不適切」「畏れ多い」「身に余る」「むだにするのが惜しい」など複数の意味を含む語として動いていました。コトバンクは1541年ごろの謡曲『正尊』、1711年ごろの浄瑠璃『薩摩歌』に感嘆形「もったいなや」を記録します。
江戸から近現代の生活語にも引き継がれ、惜しい、無駄、ありがたい、恐れ多いといった近接語と一緒に使われます。 現代のもったいないは英語の wasteful より広いカバー範囲を持ちます。物を捨てるのが惜しいだけでなく、過分な評価を受けたとき、能力を活かせないままでいるとき、機会を逃したときにも使えます。
英語ではそれぞれ wasteful、too good to waste、undeserved、a shame のように別の表現が必要です。「まだ使えるのに捨てるのはもったいない」は典型的な節約・修繕の文脈です。
参考文献
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